起立性調節障害には、主に以下のような症状がみられます。
- 朝に起きられない
- 立ちくらみ
- 全身倦怠感
- 食欲不振
- 立っていると気分が悪くなる
- 失神発作
- 動悸
- 頭痛
- 夜になかなか寝つけない
- イライラ感・集中力低下
など・・・。
特に思春期の子供に多く発症します。
原因は、「自律神経の乱れ」によるものです。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つの働きがあります。
「交感神経」は体を動かす神経で日中に働きます。
「副交感神経」は体を休める神経で夜に働きます。
交感神経の働きは、日中に活発になり、夜には低下するのですが、起立性機能障害の場合は、夕方から活発になります。
そのため、夜寝るときなっても、副交感神経が働かず、交感神経の働きが活発になっているので眠れなくなり、寝不足で起きれなくなるのです。
眠りは、私たちにとっての「整備・点検」の時間であり、私たちが本来持っている「自然治癒力」が最大限に働きます。
寝不足になることで、「脳と身体」の整備点検ができず、「治す力」も働かなくなるので、体調が悪くなり症状が出やすくなるのです。
また思春期になると、それまで自律神経だけで生命活動を行ってきたのが、プラスしてホルモンが出だします。
自律神経だけで生命活動を行ってきたのが、ホルモンがプラスされたことで、自律神経のバランスが崩れて症状が出やすくなるのです。
症状を改善するためには、自律神経のバランスを整えることが必要となります。