症状のおはなし
「パニック症状」

パニック症状


パニック症状は、「中枢神経の機能障害」が原因で起こります。「中枢神経」とは「自律神経」のことです。

「自律神経」とは、心臓を動かしたり、息をしたりなど、無意識に私たちの生命活動を行ってくれている非常に大事な神経です。

仕事、対人関係、家庭環境、大切な人を失ったショックなど、過去のストレスと現在のストレスが積み重なることで「自律神経」の働きが乱れます。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つから成ります。

交感神経は体を動かす働きをします。副交感神経は体を緩める働きをしています。車に例えると、交感神経→アクセル、副交感神経→ブレーキの役目をしています。

ストレスが溜まることで、副交感神経の働きが落ち、交感神経の働きが強くなります。常にアクセルを踏んでいる状態となるので脳は興奮し、体は緊張しやすくなります。

脳が興奮し体が緊張すると、呼吸が浅くなり、眠れなくなります。眠れなくなることで脳はますます興奮します。

  1. ストレスが溜まる
  2. 交感神経の働きが強くなる
  3. 常に脳は興奮状態となり、体は緊張状態となる
  4. 呼吸が浅くなり、眠れなくなる
  5. パニック症状が出てくる

のです。パニック症状の判定は、アメリカで考え出された基準がよく使用されます。

この基準は13のチェック項目があり、そのうち4つ以上当てはまるとパニック症状の可能性があるとされています。

  • 心臓がドキドキしたり、脈拍が増加する
  • 手の平や、全身に汗をかく
  • 体や、手足がふるえる
  • 息切れ感や、息苦しさを感じる
  • 窒息感、または喉(のど)が詰まった感じがする
  • 胸の痛みや圧迫感、不快感がある
  • 吐気や腹部の不快感がある
  • めまい、ふらつき、または気が遠くなるような感じがする
  • 現実感が失われ、自分が自分ではない感覚が起こる
  • 自分をコントロールできなくなる恐怖や、気が狂う恐怖に襲われる
  • このままでは死んでしまうという恐怖を感じる
  • 体の一部にしびれ感や、うずきを感じる
  • 冷たい感じや、ほてった感覚がある

パニック発作は苦しい症状で慢性化したりしますが、生命に関わる病気ではありません。

パニック症状は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく:脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われる状態のこと言います。 この発作は、「パニック発作」といわれ10分くらいから、長くても1時間以内にはおさまります。パニック症状の特徴は、検査をしても身体的な異常は見当らないのに、パニック発作を繰り返すことです。

パニック症状の最初の症状は、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの身体症状とともに強い不安や恐怖感を伴うパニック発作です。 パニック発作自体は、多くの場合20~30分くらいでおさまりますが、何回か繰り返すうちに、また発作を起こしたらどうしようという、パニック発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれるようになります。

これは、「予期不安」といわれます。 予期不安は、逃げ場のないような場所でのパニック発作や、発作を他人や大勢の人に見られることの恥ずかしさといった不安や恐怖を生み、大勢の人が集まる場所や、過去に発作を起こした場所を避ける行動をとるようになります。これが、「広場恐怖(外出恐怖)」といわれます。

「パニック発作」と「予期不安」、「広場恐怖」はパニック症状の3大症状といわれる特徴的な症状であり、この3つの症状は、悪循環となってパニック症状障害をさらに悪化させます。 パニック症状が悪化すると、人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、正常な社会生活が維持できなくなります。

さらに悪化すると、うつ病を併発することもあります。パニック症状は心や性格に原因のある病気ではありません。100人に2~3人がかかるといわれる脳の問題です。

脳の問題を取り除くためにはストレスを取り除き、呼吸と身体を安定させることが必要となります。