迷走神経性失神が起こる原因とは?

突然、目の前が暗くなる。

立ちくらみのような感覚から、

意識が遠のき、そのまま倒れてしまう――。

 

「迷走神経性失神」は、

10代〜40代まで幅広い年代に見られるもので、

検査をしても異常が見つからないケースが

多いのが特徴です。

 

そのため、本人はもちろん、

見ていた家族もとても不安になります。

 

しかし、この失神には明確なメカニズムがあり、

身体の反応として起こっている“理由”があります。

 

ここでは、迷走神経性失神の原因、前兆、対策、

そしてS.K.カイロワールドでの

サポートについて詳しくお話しします。

 

 

■ 迷走神経性失神とは?

迷走神経性失神は、

自律神経のうちの「迷走神経(副交感神経)」が

急激に働きすぎることで起こります。

 

突然、副交感神経が強く優位になると、

・血圧が急低下

・心拍数が急減少

・脳への血流が不足

 

これらが一気に起こり、

意識が飛びやすくなるのです。

 

特に立っている時や、緊張している場面、

大きなストレスがかかったときに起こりやすく、

“身体の防御反応” とも言える現象です。

 

 

■ 迷走神経性失神が起こる原因

迷走神経が急激に働きすぎる背景には、

以下のような要因があります。

 

  • ① 強いストレス・不安

精神的ストレスは自律神経のバランスを

大きく乱します。

 

不安や緊張が強まったあと、

急に副交感神経が働くことで

失神が起こることがあります。

 

  • ② 長時間同じ姿勢

満員電車で立ち続ける、

長時間の立ち仕事などは、

血液が下肢にたまりやすくなります。

 

そこにちょっとした刺激が

加わることで血圧が急低下し、

失神が起きることがあります。

 

  • ③ 痛みや恐怖

採血やケガを見た時、

急激な痛みを受けた時など、

身体が過剰反応することがあります。

 

  • ④ 疲労・睡眠不足

身体が疲れていると、

自律神経の切り替えがうまくいかず、

急に副交感神経が優位になるリスクが高まります。

 

  • ⑤ 低血糖・脱水

水分不足や食事を抜くことによって

血圧が下がりやすくなり、

失神の引き金になります。

 

 

■ 迷走神経性失神の前兆

多くの方に、

失神の前には次のようなサインがあります。

 

・立ちくらみ

・気持ち悪さ

・顔面蒼白

・冷や汗

・耳鳴り

・視野が暗くなる

・吐き気

・身体がふわっと軽くなる

 

これらを感じたら、

早めに対処することで

倒れるリスクを大きく減らすことができます。

 

 

■ 迷走神経性失神の対策・予防法

  • ① 前兆を感じたら座る・しゃがむ

倒れることによるケガを防ぐためにも、

無理をせず身体を低くすることが最優先です。

 

  • ② 深呼吸で迷走神経を安定させる

浅い呼吸は緊張を高め、

交感神経が乱れやすくなります。

 

鼻からゆっくり吸い、

口から長く吐く呼吸が効果的です。

 

  • ③ こまめな水分補給

脱水は血圧を下げる大きな要因。

 

冬でも喉が乾く前に水を飲む習慣が大切です。

 

  • ④ 睡眠の質を上げる

自律神経の安定には睡眠が不可欠。

 

寝る前のスマホを減らし、

身体を温めて休みましょう。

 

  • ⑤ 緊張しやすい場面では“足を組む・踏ん張る”

足の筋肉を軽く動かすことで血流が改善され、

失神の予防になります。

 

 

■ S.K.カイロワールドが大切にしているアプローチ

迷走神経性失神は、

ただの“精神的な問題”ではありません。

 

背骨のゆがみ、浅い呼吸、

慢性的なストレス、首〜胸まわりの緊張など、

身体の構造と自律神経の機能が深く関わっています。

 

当院では、

 

・背骨を揺らして深い呼吸が入りやすい身体づくり

・緊張しやすい自律神経をリラックスモードへ導く施術

・胸郭の硬さをゆるめ、迷走神経が働きやすい環境づくり

 

を中心に行っています。

 

施術後は

「胸が開いて呼吸が楽になった」

「緊張がスーッと抜けた」

「視界がクリアになった」

というお声を多くいただきます。

 

迷走神経性失神は、

身体と自律神経のバランスを整えれば、

再発予防が十分に可能です。

 

突然の失神は不安になりますが、

原因を理解し、整えていくことで

安心して生活できるようになります。

 

 

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