トラウマが自律神経に与える悪影響!

「昔の出来事が、

いまだに心や体に影響している気がする…」

そんな感覚をお持ちの方はいませんか?

 

強いショックや恐怖体験、

長期的なストレスは

「トラウマ」として

心に刻まれます。

 

そしてトラウマは心だけでなく、

体のバランスを整える自律神経にも

大きな影響を及ぼします

 

今回は、トラウマが

自律神経を乱すメカニズムと、

その悪影響について解説していきます。

 

 

1.自律神経とトラウマの関係

自律神経は、

心臓の鼓動や呼吸、血圧、消化、体温調整など、

私たちの生命維持に欠かせない機能を

自動的にコントロールしています。

 

通常は「交感神経(活動モード)」と

「副交感神経(休息モード)」が

バランスを取りながら働きます。

 

しかし、トラウマ体験によって

脳が「危険が迫っている」と誤認すると、

交感神経が過剰に働き続けてしまいます。

 

その結果、体が常に緊張状態になり、

休もうとしてもリラックスできなくなるのです。

 

 

2.トラウマが引き起こす自律神経の乱れ

トラウマによって自律神経が乱れると、

次のような影響が現れることがあります。

 

睡眠障害

夜になると過去の体験が思い出され、

交感神経が優位になり眠れない。

 

動悸・息苦しさ

危険を察知したときと

同じように心拍数が上がり、

呼吸が浅くなる。

 

慢性的な疲労感

常に体が緊張し、

エネルギーを消耗しているため

疲れが取れない。

 

胃腸の不調

副交感神経が働かず、

消化がうまくいかなくなる。

 

頭痛・肩こり

筋肉の緊張が続き、血流が滞る。

 

これらは一見すると

「体の病気」と思われがちですが、

背景にはトラウマによる

自律神経の不調が隠れている場合が

あります。

 

自律神経についてはこちら

 

 

3.心だけで無く体にも残る「記憶」

脳は強いショック体験を

「危険信号」として記憶します。

 

その記憶は言葉ではなく、

体の反応として残ることが多いのです。

 

例えば、事故に遭った人が

似た状況になると心臓がドキドキしたり、

過去に厳しく叱られた経験を持つ人が

人前に出ると強い緊張に襲われたり

することがあります。

 

これは「体の記憶」が自律神経を刺激し、

無意識に防御反応を引き起こしているからです。

 

つまり、トラウマは心だけではなく、

体の反応としても表れ続けるのです。

 

 

4.放置するとどうなる?

トラウマによる自律神経の乱れを

そのままにしておくと、

次第に日常生活への影響が大きくなります。

 

イライラや不安が強くなる

 

仕事や人間関係に支障が出る

 

うつ症状やパニック発作へと発展する

 

うつについてはこちら

パニックについてはこちら

 

慢性的な体調不良が長引く

 

特に怖いのは、

「心因性の不調だから仕方ない」と思い込み、

適切なケアを受けないことです。

 

実際には、自律神経を整えるアプローチで

改善できるケースも多いのです。

 

 

5.自律神経を整えるためにできること

トラウマの影響を完全に消すことは難しいですが、

自律神経を整えることで体と心の反応を

やわらげることは可能です。

 

深い呼吸を意識する

胸式呼吸ではなく腹式呼吸を取り入れ、

副交感神経を働かせる。

 

適度な運動やストレッチ

体を動かすことで緊張をほぐし、

血流を改善する。

 

安心できる環境を持つ

一人でリラックスできる時間や空間を

意識的に作る。

 

専門的な施術を受ける

カイロプラクティックや整体などで

体の緊張を和らげ、

自律神経のバランスを整える。

 

とくに体の歪みや呼吸の浅さは、

自律神経の働きを妨げやすいため、

専門家による調整で改善が期待できます。

 

 

まとめ

トラウマは過去の出来事であっても、

自律神経に影響を与え続け、

現在の体調やメンタルに大きく関わっています。

 

「理由が分からない体調不良」や

「常に緊張している感覚」がある方は、

トラウマによる自律神経の乱れが

背景にあるかもしれません。

 

心と体はつながっています。

 

自律神経を整えることで、

トラウマの影響を和らげ、

より健やかな日常を取り戻すことが

できるのです。

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