「牽引を続ければ良くなる」は本当? 鶴橋のS.K.カイロワールドの考え方

「ヘルニアですね。まずは牽引で様子を見ましょう」

 

そう言われて、真面目に通院を続けている。

それでも、しびれも痛みも大きく変わらない。

 

この状態は、実は珍しくありません。

 

大切なのは、「なぜ変わらないのか」を

感覚ではなく構造で理解することです。

 

 

牽引の理論と、見落とされやすい視点

 

牽引は、首や腰を機械で引っ張り、

椎間(背骨の間)を一時的に広げる方法です。

 

目的は、神経への物理的な圧迫を減らすこと。

 

理屈としては合理的です。

 

しかし現在では、

椎間板ヘルニアの痛みは「圧迫だけ」で

説明できないことが分かっています。

 

主な要因は次の通りです。

 

* 神経周囲の炎症(神経の周りの腫れや化学的刺激)

* 神経の過敏化(通常より刺激に敏感になる状態)

* 中枢性感作(脳が痛みを学習し、過剰に反応する現象)

 

つまり、スペースを広げても、

神経が興奮したままであれば症状は続きます

 

さらに、牽引による椎間の拡大は

持続しにくいとされています。

 

機械から外れれば、

姿勢や筋緊張によって元の状態に戻ります。

 

「一時的に広げる」方法を、

慢性的な神経機能の問題に繰り返す。

 

ここに論理的な限界があります。

 

 

では、何を見直すべきか

 

ヘルニアで本当に重要なのは、

画像所見だけではありません。

 

* 背骨全体の可動性

* 深層筋(多裂筋など)の働き

* 交感神経優位の状態(常に緊張している状態)

* 呼吸の浅さ

* 姿勢パターンの固定化

 

特に多裂筋は、

背骨を安定させるインナーマッスルです。

 

ここが働かないと、

表面の筋肉が代わりに緊張し、

神経を守ろうとして身体を固めます。

 

神経が過敏な状態で強く引くと、

防御反応が起こり、

さらに筋緊張が高まります。

 

これは身体にとって自然な反応です。

 

だからこそ、

構造より先に、神経の興奮を落とす必要があります。

 

 

S.K.カイロワールドのアプローチ

 

S.K.カイロワールドでは、

単に背骨を動かすことを目的にしません。

 

まず確認するのは、

* 自律神経バランス

* 脳‐脊髄反射の状態

* 身体が刺激を受け入れられる余裕があるか

 

強い矯正や牽引は行いません。

 

神経が受け入れられる範囲の

刺激だけを用います。

 

すると変化は、次の順序で起こります。

  1. 呼吸が深くなる
  2. 防御的な筋緊張が緩む
  3. 姿勢保持筋が自然に働き始める

 

骨という構造だけでなく、

それを制御している神経系まで整える。

 

これがS.K.カイロワールドの

根本的な考え方です。

 

 

放置した場合に起こりうること

 

改善しない状態を長期間放置すると、

慢性痛へ移行する可能性があります。

 

慢性痛では、中枢性感作が進み、

「組織が回復しても痛みが続く」状態になります。

 

この段階になると、回復には時間がかかります。

 

だからこそ、早い段階で神経の過敏状態を

落とすことが重要です。

 

 

まとめ

 

牽引は物理的な圧迫軽減を目的とした方法ですが、

ヘルニアの本質である炎症や神経過敏、

自律神経の乱れには十分対応できない場合があります。

 

効果は一時的にとどまることも少なくありません。

 

重要なのは、背骨という構造だけでなく、

それを制御している神経機能まで

評価し整えることです。

 

神経の興奮を落とし、

深層筋を再活性化し、

呼吸と姿勢を回復させることが、

根本改善につながります。

つらい腰のヘルニアについて詳しくはこちら

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