肩こりや首コリで「首を鳴らす」ことの危険性について

肩や首のコリがつらいと、

無意識に首をひねって「ポキッ」

音を鳴らしてしまう方は

少なくありません。

 

確かに一時的には

スッキリした感覚が得られますが、

この行為には大きなリスクが

潜んでいます。

 

今回は、自分で首を鳴らすことの

危険性について詳しく解説します。

 

 

◆なぜ人は首を鳴らしたくなるのか?

 

首や肩にコリを感じると、

筋肉が硬くなり、血流が悪くなります。

 

その結果、首の可動域が狭くなったり、

重だるさを感じたりします。

 

その状態で首を強く回すと、

関節の隙間にたまった気泡がはじけて

「ポキッ」という音が鳴ります。

 

これが一時的な爽快感につながり、

「クセ」になってしまうのです。

 

しかし、これはあくまで錯覚です。

 

根本的な解決にはなっていないどころか、

繰り返すほどに関節や神経に悪影響を

与えてしまう可能性があるのです。

 

 

◆自分で首を鳴らすことで起こる危険性

 

靭帯や関節を傷めるリスク

強い力で首をひねると、

靭帯や椎間関節に過度な負担がかかります。

 

これが繰り返されると関節がゆるみ、

首の安定性が低下してしまいます。

 

その結果、慢性的な首の不安定感や

痛みにつながることがあります。

 

神経を圧迫する可能性

首には多くの神経が集まっています。

 

自己流で強引に鳴らすと、

神経を圧迫してしびれや感覚異常を

引き起こすリスクがあります。

 

最悪の場合、手足にまで

症状が広がることもあります。

 

血管へのダメージ

首には脳へ血液を送る重要な血管(椎骨動脈)が

通っています。

 

無理な動きで血管を傷つけると、

血流障害や血栓のリスクを高め、

めまいや頭痛、

さらには脳梗塞につながるケースも

報告されています。

 

クセになりやすい

音が鳴ると「スッキリした!」という錯覚により、

また鳴らしたくなります。

 

これを繰り返すうちに関節がどんどん不安定になり、

余計に鳴らしたくなるという悪循環に陥るのです。

 

 

◆放置するとどうなる?

 

肩こりや首コリの本当の原因は、

姿勢の乱れや筋肉のアンバランス、

自律神経の乱れなどが多くを占めます。

 

首を鳴らす行為を続けてしまうと、

 

姿勢の悪化が進む

 

首の可動域が狭くなる

 

慢性的な頭痛やめまいを引き起こす

 

将来的にヘルニアや頚椎症に

発展する可能性が高まる

 

といったリスクにつながります。

 

単なる「クセだから大丈夫」と軽く考えず、

早めの対処が大切です。

 

 

◆正しい対処法

 

姿勢を整える

デスクワークやスマホ時間が長い方は、

背中が丸まり、首に負担が

かかりやすくなります。

 

意識して姿勢を正すことが、

首コリ改善の第一歩です。

 

ストレッチや軽い運動

首や肩の筋肉をやさしく伸ばすストレッチや、

肩甲骨を動かす体操がおすすめです。

 

血流を改善し、コリを和らげる効果があります。

 

温めて血流を促す

蒸しタオルや入浴で

首・肩を温めると筋肉が緩み、

症状が軽減します。

 

専門家に相談する

カイロプラクティックや整体、

医療機関でのチェックを受けることも有効です。

 

自己流で鳴らすよりも、

専門的なケアを受けることで

安全かつ根本的に改善が期待できます。

 

 

◆まとめ

 

「首を鳴らすとスッキリする」

という感覚は一時的なもので、

実際には大きなリスクを伴います。

 

靭帯や神経、血管にダメージを与える危険があるため、

自己流で鳴らすのは避けましょう。

 

大切なのは、

首や肩のコリを引き起こしている原因を見つけ、

正しいケアを行うことです。

 

首は脳と全身をつなぐとても重要な場所。

 

日々の習慣を見直し、

必要に応じて専門家に相談しながら、

安心・安全な方法でケアしていきましょう。

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