腰痛の原因は首にあった!?見逃されがちな「首と腰の深い関係」

「腰が痛いのは、腰に原因がある」

と多くの方は思い込みがちです。

 

しかし実際には、

腰痛の本当の原因が

首(頸椎)にあるケースが

少なくありません。

 

先日も、ブロック注射を打ってもらっても

腰痛が全然改善しないと来院された

60代男性の腰痛の原因は「首」でした。

 

腰と首は離れた場所にありますが、

体は全てつながっており、

一箇所の不調が別の部位に

影響を及ぼすのです。

 

この記事では、

腰痛の原因が首から来る理由を

分かりやすく解説し、

改善のために何ができるのかを

ご紹介します。

 

 

首と腰は「背骨」でつながっている

 

人間の体を支えている背骨は、

首(頸椎)から腰(腰椎)まで

一本の柱のように連なっています。

 

首の骨(頸椎):7個

 

胸の骨(胸椎):12個

 

腰の骨(腰椎):5個

 

これらがS字カーブを描き、

体のバランスを保っています。

 

ところが、

首の骨が歪んだり動きが悪くなると、

このバランスが崩れ、

結果として腰に余計な負担がかかるのです。

 

つまり、

首の不調が腰痛につながるのは

「背骨の連鎖反応」といえます。

 

 

首が腰に影響を与える3つのメカニズム

姿勢の崩れによる影響

スマホやパソコンを長時間使うと、

頭が前に出た「ストレートネック」状態に

なりやすくなります。

 

頭の重さは約5kgありますが、

前に傾くだけで首や背中、

腰にかかる負担は倍以上に。

 

結果として、

腰の筋肉が常に緊張し、

腰痛を引き起こしてしまいます。

 

② 神経のつながりによる影響

首には自律神経の大切な中枢があり、

脊髄を通じて全身の神経とつながっています。

 

首の不調によって神経伝達が乱れると、

腰周辺の筋肉が硬直したり、

血流が悪くなったりします。

 

これも腰痛の大きな要因となります。

 

③ 体のバランスの崩れ

首が傾くと、

体は無意識に「全体のバランスを取ろう」

とします。

 

例えば首が右に傾けば、

腰は反対方向に歪んでしまうのです。

 

このバランス調整が積み重なることで、

腰に慢性的な痛みが出ることがあります。

 

 

腰を揉んでも治らない理由

 

「腰が痛いから腰をマッサージする」という方法は、

一時的には楽になります。

 

しかし原因が首にある場合、

腰だけをほぐしても根本解決にはなりません。

 

むしろ、

腰を揉みすぎることで筋肉が傷つき、

回復を遅らせるケースもあります。

 

大切なのは「腰だけを見るのではなく、

全身のつながりを意識すること」です。

 

 

放置するとどうなる?

 

首からくる腰痛を放置してしまうと、

次のようなリスクがあります。

 

慢性的な腰痛が悪化し、

日常生活に支障をきたす

 

坐骨神経痛などの神経症状へ進行する

 

姿勢の悪化が進み、

肩こり・頭痛・めまいまで引き起こす

頭痛に関する記事はこちら

 

つまり「首の歪み」は、

腰痛だけでなく全身の不調につながるのです。

 

 

改善のためにできること

① 首のケアを意識する

 

首を回したり、

軽く伸ばすストレッチを

日常に取り入れるだけでも

予防効果があります。

 

また、長時間スマホやパソコンを使うときは、

30分に1度は休憩を入れましょう。

 

② 呼吸を整える

首や背骨の歪みは、

呼吸の浅さとも関係します。

 

深い呼吸を意識することで自律神経が整い、

筋肉の緊張が緩みやすくなります。

 

③ 専門的な施術を受ける

首からくる腰痛は、

自己流のストレッチやマッサージでは限界があります。

 

骨格や自律神経にアプローチできる専門的な

施術を受けることで、

根本改善が期待できます。

 

 

まとめ

 

腰痛の原因は、

必ずしも腰にあるとは限りません。

 

実は首の歪みや緊張が、

腰へ大きな影響を与えているのです。

 

背骨はつながっているため、

首の不調は腰に波及する

 

姿勢・神経・バランスの崩れが

腰痛の原因になる

 

腰だけをケアしても

根本改善にはならない

 

腰痛を本気で改善したい方は、

ぜひ「首の状態」にも

目を向けてみてください。

腰痛について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

S.K.カイロワールド