背骨の歪みと内臓の機能低下の関係

「背骨が歪むと姿勢が悪くなる」ことは

多くの方がご存じですが、

その歪みが内臓の働きにまで

影響していることは意外と知られていません。

 

実際、慢性的な疲れや消化不良、

冷えや不眠といった症状の背景には、

背骨の歪みが関わっているケースが

少なくありません。

 

ここでは、背骨と内臓機能の

密接な関係について詳しくお伝えします。

 

 

背骨と神経・内臓のつながり

背骨の中には「脊髄」という

大きな神経の束が通っており、

そこから枝分かれした神経が

全身の筋肉や内臓に指令を出しています。

 

例えば、心臓・胃・腸・

肝臓・腎臓などの臓器も、

脊髄から伸びる自律神経によって

コントロールされています。

 

つまり、背骨の歪みによって

神経の通り道が圧迫されたり、

神経の働きが乱れたりすると、

内臓の機能が低下しやすくなるのです。

 

これは「背骨=姿勢の土台」であると同時に、

「神経伝達の大動脈」でもあるからです。

 

 

背骨の歪みがもたらす内臓への影響

1.胸椎の歪みと呼吸・循環器系

背中の真ん中にあたる胸椎が歪むと、

肋骨の動きが制限されて呼吸が浅くなります。

 

呼吸が浅いと酸素の取り込みが不十分になり、

心臓や血管にも負担がかかります。

 

動悸や息苦しさ、冷え性に

つながることもあります。

 

2.胸椎の歪みと消化器系

腰の骨である腰椎が歪むと、

腸や胃を支配している神経の働きが

乱れやすくなります。

 

その結果、便秘や下痢、胃の不快感、

消化不良などが起こりやすくなります。

 

ダイエットを頑張っても

お腹が張ってしまう人は、

このタイプに多い傾向があります。

 

3.胸郭の歪みと肝臓・腎臓の働き

背骨の歪みは骨盤や肋骨の位置にも影響します。

 

胸郭が歪むことで肝臓や腎臓が圧迫されると、

解毒や老廃物の排出がスムーズにいかなくなり、

体が重だるい、疲れが抜けないといった症状が

現れることがあります。

 

4.頸椎の歪みと自律神経の乱れ

首の骨である頚椎は、

自律神経のバランスに直結しています。

 

ここに歪みが生じると、

内臓全般の働きが低下し、

不眠、頭痛、胃の不快感などが

同時に起こることもあります。

自律神経についてはこちら

 

背骨の歪みが起こる原因

では、なぜ背骨は歪んで

しまうのでしょうか?

 

主な原因は以下の通りです。

 

長時間のデスクワークや

スマホ操作による姿勢不良

 

運動不足による筋力低下

 

偏った体の使い方やクセ

(片足重心・足を組むなど)

 

過去のケガや事故の影響

 

精神的ストレスによる

自律神経の乱れ

 

こうした要因が積み重なることで

背骨は少しずつズレ、

その結果、神経伝達や内臓機能に

影響を及ぼします。

 

 

背骨の歪みを放置するリスク

 

背骨の歪みは最初、

肩こりや腰痛など筋肉の不調として

表れます。

 

しかし、放置すると内臓への負担が増し、

消化不良・便秘・不眠・倦怠感など

「原因不明の不調」が

慢性化してしまいます。

 

さらに悪化すると、

自律神経失調症生活習慣病のリスクまで

高まります。

 

 

解決のためにできること

背骨の歪みを整えるには、

次のようなアプローチが効果的です。

 

専門的な施術で歪みを調整する

カイロプラクティックや整体で

背骨を正しい位置に戻すことで、

神経伝達がスムーズになり、

内臓機能が自然と回復していきます。

 

正しい姿勢を意識する

座る・立つ・歩くといった

日常動作の姿勢を見直すことが、

再発予防につながります。

 

呼吸を深める習慣をつける

背骨をまっすぐに伸ばし、

ゆっくりと深い呼吸を行うと、

自律神経が整い内臓の働きも

安定しやすくなります。

 

ストレッチや軽い運動

特に背骨周りの筋肉を柔軟に保つことは、

歪み防止に有効です。

 

 

まとめ

背骨の歪みは単に

「姿勢が悪い」だけでなく、

内臓の働きにまで影響を及ぼします。

 

慢性的な疲れ、消化不良、

冷え、不眠といった不調の背景には、

背骨のズレが隠れているかもしれません。

 

「最近体調が優れないけれど、

病院の検査では異常なし」

と言われた方は、

一度背骨の状態を

見直してみることを

おすすめします。

 

背骨を整えることで、

体本来の回復力が引き出され、

内臓の働きも自然に

サポートされていきます。

姿勢のゆがみについて詳しくはこちら

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